急いで机に広がっている教科書と筆記用具を引き寄せる。
再び鳴った携帯を一緒に抱えて部屋に戻った。

メールのやりとりだけれどとっても楽しい。
ドラマの話だったりついさっき終わったバラエティ番組の話だったり、一番盛り上がったのは身近な友達の話。

この曲聞いたことある?って聞かれる。
話を変えられて戸惑うも、ちゃんとないって返すとわざわざリンク付きの返事。

聞いてみて。

言う通りにしてリンクを開くと
ゆったりとしたラブソングが流れた。

あまり聞かない男性アーティストの名前。
だのに魅せられるのは、声のせい?歌詞のせい?

それとも送り主のせい?

1つだけ、赤いハートマークを送ってベッドに倒れこむ。
ブックマークに登録したら彼からおやすみのメールを受信。

あなたのくれたラブソングは素敵な夢への入り口でした。