黒川真由は、ポケットから何かを取り出した。




アイボリー色のセーターを捲り、握ると簡単に折れてしまいそうなくらい華奢な腕に、ソレを当てた。




希美…今までありがとね。



こんな私を友達と言ってくれて…。



希美とはもっと一緒に居たかったな。



遊園地、絶対に行こうね♪


って約束、守れなくてゴメン。



私、希美と仲良くなれて嬉しかったよ…^^





だから、私の事…忘れないで……――――