「俺、沢川怜。怜でいーよ。よろしくな」 怜は、自分の隣を奏太が通った瞬間、すぐに口を開いた。 「――じゃ、俺も奏太で」 「りょーかい」 怜と話を終えた奏太は、ゆっくりと顔を前に向けた。 その時、ばっちり私と目があった。 奏太は、目をそらそうとしなかった。 「奏太――」 私がそう声をかけると、奏太は何かに驚いたように目を見開いた。