「....紅林 月奈。」 私の名前は月奈。 同じ月でも、空高く昇る月になれなかった ひとりぼっちの女。 「そっか。..じゃあね、月奈。」 もう二度と会わないだろう、こいつに 名前を告げてしまったのは やっぱり、満月のせいかな...。