ちょうど満月は彼を照らして 私はようやく彼の顔をみた。 私をじーっと見つめるその瞳は 月の光のように澄んでいて 私はその瞳を直視できなかった。 私はその瞳から逃げるようにその場を立った。 「じゃ、私帰るから。」 もう二度と会わないんだから 名前を言ったって...。 「ねえ。」 びくっ。 「名前は???」