人形の微笑




「…………………」


何故、今、ここで出て来たんだ。


クロアという標的が、私の近くにいるのに……!!


苦々しく思いながら、視線を少年に真っ直ぐ向けると、



「…………久しぶり、コルト」



かつて、一緒に暮らしていた少年の名前を呼んだ。


それと同時に思い出す、血みどろになった幼少期の記憶。


しかしコルトは、


「んん……甘いよ姉さん」


そう言って不気味に笑う。