柔らかい金の髪と、深い緑の瞳。


肌は淡雪のように白く、顔の造形も愛らしく整っていたが――…


「……………」


残念ながら現在の表情は、苛立ちを含んだ無表情。


負のオーラを背負い、早足で歩き回る姿はまるで猛獣のよう。


だが。


「……あ、リリスさん。またクロア様が逃げ出したんですか?」