その中でもリリスが目をつけたのは、小型の煙幕。 手の平サイズのカプセルの中に入っていて、強い衝撃を与えると、 軽い爆発と共に砂が飛び散るというシロモノらしい。 『王子を殺した後、逃走する際に必要となる可能性もある、か』 そう考えたリリスが、煙幕を二つ買い求めたその時、 「リリスーッ!!」 クロアが人波を掻き分け、こちらへと向かって歩いてきた。 「おっ、連れが来たみたいだな?」 主人はそれを見ると、商品を渡しながら軽くウインクした。