人形の微笑




そんなリリスを見て、


「リリス、アモクよりもケチ〜。リリスも何か買い物したら?」


クロアは呑気に言いながら、焼き鳥の串を差し出した。


――アモクというのは、私の上役の名前だったはず。


……なるほど、クロアと一緒に城下街へ出かけた経験があったから、あんなに渋い顔で忠告してくれていたのか。


納得しながら、クロアの差し出した物へ素直に一口かぶりつく。


いつもなら、何が入っているのかわからない屋台の物など口にしないのだが……


目をキラキラさせているクロアを見て、リリスは諦めた。


肉は油がのっていて、食に無頓着なリリスでもおいしいと感じた。