クロアは歌うのをやめると、上半身を精一杯伸ばしてリリスを抱きしめた。 細く華奢な体と、彼女の放つ甘い匂いに惑わされそうになる。 我に返り、身体を強張らせる動きすら愛しい。 しかし。 それは――リリスにとってもクロアにとっても、 予想外の事態を招く事になった。