………城の誰かだろう。 開いた窓の外から、風にのって陽気な歌声が運ばれてくる。 「…………」 思わず、耳を澄ませた。 目を閉じ、聴覚に意識を集中させ始めるリリスを――… 「どうした?」 クロアは不思議そうに見つめてくる。 ……しかしリリスはそれに反応せず、ただ無言。 そのうち、クロアもその歌声に気付き……