理由は単純。 「……では、次の問題です」 勉強の時間から逃げ続けるクロアが、 家庭教師の務めを果たしたいリリスを、ついに激怒させ。 「リリス……そろそろ痛くなってきたんだけど……」 「……男でしょう?多少の痛みは我慢してください」 「誰のせいだーっ!!」 膝から下を、ロープで椅子に縛り付けられたのだ。 もちろん、クロアが脱走するのを防止するために。