「…………………ふぅ」


考えながらクロアの笑顔を見ていたら、何故だか苛立ってきた。


そもそも、こんな阿呆を一人殺すのに、


どうしてこんなに考え込まなければいけないというのか。


八つ当たりとして、ニコニコしているクロアに


精一杯の冷たい視線を投げつける。けど、


「リリス〜っ!!」


「………………はぁ」


クロアは変わらず、猫のように甘えてくる。