言葉を真っすぐ受け止めるクロアは、みるみるうちに顔を赤く染めた。 ……クロアだって16歳。 そういった想像をしない訳ではない。が。 「……どうしますか?」 無表情で問い掛けるリリスを見て、少し迷ってから…… 首を横に振った。 ――確かにリリスは魅力的だったが、 「……リリスが俺に心を許して、笑顔を見せてくれたら考えるよ」 クロアは、リリスの心も 欲しかった。