『朝一番でリリスに会えるなんて……幸せだなぁ』 という、なんとも寝ぼけた事を考えていた。 もちろん熟睡していたため、リリスが自分にナイフを突き付けていた事も知らない。 とにかく今の幸運を、ただ素直に喜んでいた。 「どうしたの、こんな朝早く。 ………夜這いとか?」 気分が良いついでに、軽口も叩いてみる。