「……………………」 さすがにリリスでも、予想外の事にはすぐに対応できない。 しかも、相手は標的。 自分の存在が、一番バレてはいけない人間。 ……これは、とんでもないことになってしまった。 「……おはようございます」 とりあえず挨拶とお辞儀をして時間を稼ぐと、 この部屋にいてもおかしくない理由を、必死に考え始めた。 …………しかし、そんなリリスの焦燥など知る由もないクロアは、