……今まで何をしても動かなかったクロアだから、そのまま寝てると思っていたのに!! リリスは心の中で舌打ちしつつ、素早い動きで部屋から出ようとして―――… 「んー………あれ、リリス?」 「……………」 その言葉が聞こえた瞬間、体の動きが止まった。 「……………………」 確認のために、ゆっくりと振り向くと………… 「あ、やっぱリリスだ」 そこには、ぱっちりと目を開いたクロアがいた。