「…………………すぅ……」 安らかな寝顔と安定した呼吸。 どうやら、完全に熟睡しているようだ。 「………………」 その枕元に、一人。 ゆら…… と殺気を体から滲ませて、リリスは立つ。 その手には、何度も人の生き血を吸った短剣。 それをゆっくりと振り上げ、王子の胸に狙いをさだめる。