人形の微笑




そして……リリスが目を覚ましてから、さらに一週間。


全快したリリスがベッドから離れて、夕闇に染まり始めた城の中を散策していると……



「リ~リ~ス~ッ!!」



「お待ちくださいネネ様!!」


「走るなんてはしたないです!!もっと優雅になされませ!!」


口うるさい侍女達を完全に無視して、ネネが走ってきた。