目元をぐりぐりとこすり、視界をクリアにした後に見えたのは、見覚えのない豪奢な天井。 『どこだ……ここは』 リリスは疑問を抱きながらも半身を起こし、ゆっくりと周囲を見回す。 それと同時に、自分が気を失うまでの記憶を探り…… 『あぁ、そうか……』 不思議な現象が起こった末に、辛くも私がコルトに勝利したことを思い出した。