――――――… ――――… 「第三王子クロア、ただいま帰還致しました」 30分後。 俺は謁見の間で、玉座に座る父にそう報告しながらひざまずいた。 隣ではルカがつまらなさそうに尻尾を揺らしている。 父は……人質に出したはずの息子が突然帰ってきた事によほど驚いているようだ。 「――――うむ」 そう返事をしてから、質問も不法侵入のお咎めもしてこない。 すると…沈黙に耐え兼ねたのか、ルカが口を開いた。