そうしてしばらく歩くうちに、クロアの部屋へと到着する。 「ちぇっ……やるか………」 リリスと並んで歩いていたクロアはそう言って、 部屋のドアを開いてリリスを招き入れると。 「………………んん……」 部屋の奥へ向かおうと背を向けていたリリスの肩を掴み、 強引に振り向かせると同時に、 そのふっくらとした唇を塞いだ。 沈黙に支配された部屋の中で、 二人の間に、吐息が落ちる。