「なんだよコレ、出せよ、出してくれよぉぉおぉおお!!」 ――…生来。 コルトは決して、気の強い子供ではなかった。 怖い者知らずな訳でもなかったし、 リリスのように、全てを『そういうもの』として受け入れられるほど、無知でもなかった。 ……きっと、人を殺す痛みをごまかして、今まで生きてきたのだろう。 そして、痛々しい叫びをあげるコルトを見て――私はひらめいた。 混乱している今なら――コルトからにげられるのではないか? コルトとの戦いを回避し、クロアと共にルスカ国へ逃げ切れるのではないか?