ぽつりぽつり、口から自然と零れる言葉。 「今までの私は、笑うことも泣くこともない、本物の[人形]でした。 そんな私を、人間にしてくれて ……ありがとう」 リリスは言いながら馬を降りると――… 身分違いの恋かもしれない。 今から散る、儚い言葉かもしれない。 それでも――…