人形の微笑




直感の命じるままにドアノブから手を引っ込め、ついでにクロアを部屋の前から突き飛ばし――…



――次の瞬間、リリスの耳の横を銃弾が通り過ぎた。



「っく!!」


呻いて伏せるリリスの頭上に、さらに二発。


それが通り過ぎ、次の銃弾が襲ってこないのを確認すると、


「クロアッ!!」


突然の事に呆然とするクロアの手を掴み、逃走経路へと走り出した。