それは……リリスには、考えた事もない話だった。 暗殺者をやめる、なんて。 確かに、それは魅力的な提案かもしれない。…………でも。 私の両手は、たくさんの人間の血で汚れ過ぎている。 そんな人間がいまさら光の中に進み出るなんて、おこがましいだろう……。 しかし、私がその答えをクロアにその答えを告げようとした瞬間…… 「……クロ…ぁ…………っ!!」 私の唇に、温かい唇が重なった。