「えー、なんで?」 クロアが不満そうな表情をする。だが、できない物はできないのだ。 「……貴方と出会う前から、私は数え切れないほどの人間を殺して生きてきました。 その過去は、どうあがいても消えません」 そして、その過去が消えない限り、暗殺者は一般人になどなれはしない。 ――情報の流通は、それ程までに恐ろしいのだ。 過去を隠して生きようと思う者には…尚更。