あの脳天気が、一週間も真剣な空気に耐えるのは難しい事なのだろう。
リリスは、そんなクロアへ励ましの言葉をかけようとして――…
「リリス、何か夢見た?」
その相手から話しかけられ、きゅっと口をつぐんだ。
そして、そのまま記憶をたぐり……
「……奇妙な夢を、見ました」
苦々しい表情で答えた。
……実際、奇妙な夢だったのだ。
血だらけの自分の周りで、同じく血まみれの木々がダンスを踊り続ける、という内容の。
夢占いで生計をたてている人間にこれを話したら、どんな結果が出るのか興味が湧くくらい奇妙だったが……今は関係ない。
リリスは手を伸ばすと、クロアの手を握った。

