人形の微笑





「…………………」


リリスは暴れ出す心臓に内心で首を傾げながら、少なくなっている酸素を取り込もうと口を開く。


………それが、間違いだった。




「………ん、はぁ…っ」




直後、自分の口から漏れた吐息に我が事ながら驚愕する。


目を閉じていたクロアも、これを聞いて目を見開いた。


しばし、黒と緑の視線が交錯し………



次の瞬間、リリスとクロアの顔が真っ赤に染まった。



「っ!!お、おはようっ!!」


シュバッ!!と素早い動作でクロアがリリスの上から退いた。


しかし……リリスは、そのままの体制から一切動かない。