自分の背後で、クロアが息を呑む生々しい音が聞こえてくる。
ピリッとした警戒と、重苦しい沈黙がしばし空気を凍らせて―――
「……まぁ、今回は警告だ」
最終的にコルトの口から出たのは、そんな一言。
「施設の方も、姉さんみたいな人材を失いたくはないからね。
だから僕は今回、お使いなんだよ」
さっきまでの、人を馬鹿にするような口調は消失していた。
だが………
「言っている意味がわからない」
何が警告したいのか。
何のために、ここに来たのか。
睨みつけているリリスと不安げなクロアを交互に見たコルトは
ニヤァ……
と笑うと、

