あたしは足元をふらつかせながら春綺君に手を振りあるき出すとーー……





「捺海ちゃん送るよ」




そう言って春綺君は、あたしの腕を掴んで引き止めた。




「だーいじょーうだよ~ちゃんと帰れるから~」





「これのどこが大丈夫なの?足がふらついて…それにこんな夜中に女の子を一人帰るのは危ないよ」




「う~~ん…じゃーお言葉に甘えさせて頂きますっ…!」





あたしがそう言うと春綺君はホッとした表情をした。




「ほら、危ないから…」




春綺君はそう言ってあたしに手を差し出してきた。




「ありが…とう…」