はぁ…ったく、うるさいなぁ。最低男の客は… そう思いながら少しだけ見える最低男と女の姿を見つめる。 「あっー!ずるいー!あたしとも今度どっか行こうよぉ〜」 甘ったるい声を出している女達の次に聞こえてきたのは最低男の声だった。 「あぁ順番にな」 「やったぁ!じゃーあ、あたしが先ねぇ~尚希約束ねっ!」 そう言って女は嬉しそうに最低男の頬にキスをした。 「……」 ……なあぁっ!? そんな光景にあたしは一瞬、思考停止した。 けど驚いたのはあたしだけで最低男も特に驚く様子もなく無反応。