そう。あたしの目の前にいる男はーーーー あたしに表向きの彼女になれと言われ同居することになった最低男だった。 呆然としていると徹也は、最低男の元に行く。 「おまえなぁー!遅刻するなら連絡ぐらいしろよな」 「しょうがねーだろ。こいつがちんたら服なんか決めてるから遅くなったんだよ」 「えー、あたしのせい?」 ま、間違えなくあいつの声だ。あの憎ったらしい最低男の声だ。 「遅かったね、尚希。実は尚希に紹介したい人がいるんだよ」 「俺に紹介したい人?」