最悪だ。こんな時に限って雨とか… 今日はついてない日だ。 この天気じゃ当分は止みそうにない。 雨宿りできそうな所を見つけ避難する。 あたしはその場にしゃがみ込み傘をさして歩く人や傘もささず急ぎ足で歩く人達をボーッと見つめる。 「ままぁ~!」 声がした方へ目を向けると緑色のカエルのカッパにカエルの長靴を履いている小さな男の子がいた。 男の子の手を握っている母親と父親が笑顔で歩いてきた。