すると徹也の隣にいたれおん君が「ねぇねぇなっちゃんって彼氏いるのー?」と聞いてきた。
な、なっちゃん?なっちゃんってあたしのこと?別になんて呼ばれようと構わないけどさ…
彼氏か。一応、最低男の彼女ってことになってるけどでもそれは表向きだし…
「いないよ」
「えー!なっちゃんいないの?すごく綺麗な顔してるのに!」
あたしがそう言うと徹也は、ぱあっと顔を明るくさせ嬉しそうな顔をする。
「え、まじ?捺海ちゃん彼氏いないの!?すげー意外なんだけど!」
意外って…すみませんでしたね彼氏いなくて。
「えーじゃあ捺海ちゃんの彼氏に立候補しようかなぁ俺、捺海ちゃんめっちゃタイプだし」
「普通に無理。ホストが彼氏とか論外」
ホストなんて今までの男と同じで身体とかお金の関係とかで十分だ。
「えー!残念。俺と捺海ちゃん美男美女でお似合いだと思ったんだけどなぁ〜」

