「まぁまぁ!そんなことより飲もうぜ!」
徹也はそう言ってあたしの隣に座り左には春綺くんがあたしの隣に座る。イケメンにサンドイッチされている状態。
夢のような悪夢のような…なんとも言えない気分だ。
「なにか飲む?えっと…なにさん?」
春綺くんはあたしの顔を見つめて首を小さく傾げる。
「捺海です」
「捺海ちゃんね。それじゃ捺海ちゃんなに飲みたい?」
やっぱり、こういうお店だからお酒とかだよね?
お酒呑めるけど酔うとやっかいになるらしいからもう随分と口にしていない。
何を頼もうかメニューを見て考えているあたしを見て徹夜はーー……
「俺のせいでここに来ちゃったから今日は俺の奢りだ。遠慮せずに好きなの頼んでいいぞ!どう?ここはシャンパンタワーでぱぁーっと!豪華に!」

