チャラ男…じゃなくて徹也はそう言ってあたしに手を合わせて謝ってきた。
「そして俺が春綺[ハルキ]ここのNo.2。よろしくね」
「春綺は紳士的で誰にでもとても優しい男で女性からは王子の様だと人気です。お客様からは白バラ王子と呼ばれているそうですよ」そう言って甲斐くんは爽やか男を紹介する。
「白バラ王子なんて…俺には似合わないのになんだか恥ずかしいな。あ、そうだ。これは俺からのプレゼントです。あなたと俺の出会いの記念。どうぞ受け取ってください」
爽やか王子はそう言って優しい笑顔であたしに真っ赤な薔薇の花束を差し出してきた。
「うわぁ…ありかとございます。」
なんか…もう本当の王子様みたい。臭い演出なのにやっぱりNo.2なだけあってこういうのに手慣れてるし違和感がない。それに凄くドキドキさせられる。
「うちの店のNo.1だけど…まだ来てないみたいで。来たら君に紹介してあげるよ」

