爽やか王子とショタの子はお互いに顔を見合わせてニコッと笑う。
「ようこ、姫様。
BLACK PRINCEに足を運んでくださり誠にありがとうございます。私達があなたに最高の夜をプレゼントします」
爽やか王子がそう言ってお辞儀をすると周りにいたホスト達もお辞儀をしあたしの手を取り膝をついた。
「あなたと出会えたこの日は俺にとって特別な日。一緒に素敵な時間を過ごしましょう」
そう言って爽やか王子はあたしの手にキスを落とした。
「えっと、はい…」
雰囲気に流されてしまったあたしは、思わずそう言ってしまった。
……あたしの…馬鹿あぁぁ~~!!
爽やか王子は、あたしをソファーへ座らせ目の前にいる男達を紹介する。
「…じゃあ、うちの人気ホストを紹介するね。まずNo.5のれおん。れおんは見た通り外見も中身も純粋で可愛い男の子だから年下好きや弟好きの女性に人気なんだ」
「はーい!僕がれおんだよ!お姉さんよろしくね!」
そう言って天使の様な可愛い笑顔を見せるれおんくん。
まるで弟と接しているかのような気分。あ、いやあたしはひとりっ子だからいないけどね。
でも女に人気のも分かる気がする。母性本能がくすぐられるっていうやつ?
でもあたしは、こういう人は恋愛対象にはならないな。まず男として見れないし…

