きっとあたし以外の女が家にでもいるんだろう。けど別にあたしはそんなことで嫉妬したり怒ったりはしない。
何故ならあたしは、この男と付き合っているわけではないから。
身体だけの関係。要するに世で言うセフレと言われるやつ。
「そう、分かった。別にあたし以外の女と会っても気にしないし隠さなくていいから、じゃあね」
「あ、ちょっ…!」
男の返事を待たないまま電話を切り他の男にまた電話をかける。
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はぁ…こいつもか。どうするかな…
電話をかけるが都合が合わなかったり電話にでない奴もいたりして結局1人も男が捕まらなかった。
「冷た」
頬に一滴の水が落ちてきた。
頬に付いた水を拭き取り空を見上げると雨が少しずつ静かに降り出してきた。

