すると薄暗かった視界が一気に明るくなったと思ったら最低男の整った顔が目の前に。
「ふんっ。これが泣いてないって言えるんかよ」
最低男はそう言ってあたしの目尻を指で触れる
ど、どうしよう。よしっ、もうここは適当に言おう。
「あくびが出ただけ」
「…あっそ」
最低男はつまらなさそうな顔をして自分の思い通りにならなかったのが気に入らなかったのかベッドに横になり布団を頭まで被った。
まるで小さい子供が不機嫌になって拗ねているみたいだ。
そんな最低男に呆れながらあたしもベッドに横になり眠りについた。
メニュー