「なっ、泣いてなんかない…!」 「あっそ。だったらさっさと顔出せ」 「無理」 「…へぇー、俺様の命令が聞けないっていうのか?だったら無理やりにでもそこから出してやる」 最低男が近寄る気配を感じたあたしは布団をしっかりと握り締めた。 最低男は力強く布団を引っ張る。が、それに負けじとあたしも必死で布団を握る。 「おい、このクソ女。てめーいい加減に諦めろよ布団が破けるだろーが!」 「はぁ!?そんなに女の泣いた顔みたいわけ?女の泣き顔見たいとかほんっと気持ち悪っ!」