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「…んっ」
朝になり目を覚ましたあたしはもう一度寝ようと目を閉じ寝返りをしようと身体を動かそうとする。けれど何故か身体は動かない。それになんか身体が熱い。
「……」
目を開くとそこには、あたしを抱きしめたまま眠っている最低男がいた。
は?ちょっ、こいつなに勝手にあたしに抱き付いてんの!?
なんとか最低男を離そうと力の限り肩を押すが全く動かない。
「はぁー…ったくなんなの」
なんで朝っぱらから最低男の為に体力を使わなくちゃいけないわけ?
そんなあたしの苦労も知らない最低男はまだ呑気に寝ている。
仕方ない。起きるまで待つか。諦めてあたしは布団を被り最低男が起きるのを待つ。

