最低男と目が合った瞬間、あたしは顔を背ける




「まさかもう俺様に惚れたか?」




「は?そんなわけないでしょ。馬鹿じゃない」





「…なぁ、キスしよーか」




……は、はい?




なに言ちゃってんのこいつ。頭おかしいんじゃないの?




「なんでそうなるの。このスケベ野郎!ド変態!」




「へぇー」




最低男はあたしの反応を面白がっているような…いや絶対そうだ。




このあたしが男に遊ばれるなんて気に入らないしむかつく。




「素直になったらどうだ?ものほしそうな目で俺を見てただろ」




「これが本心です!」




「ふーん、じゃあ確かめてみるか?」




「えっ…?」




あたしの腰に手を回し抱き寄せ慣れた手つきで片手であたしの顎を持ち上げる。