いや、待てよ…この男の家に居座ったとしてあたしは住む家があって特をしている。




でもこの男はあたしが住むことで何の特が?こいつの性格的に親切なんて言葉はないだろう。




何か裏があるはずー……




「だからお前、俺の女になれ」




「いやだから!なんであんたと付き合わなくちゃ…!」




「別に本当に付き合うわけじゃない。表向きだけ俺の女を演じてればいい」




「なんでそんな仮面夫婦みたいなことをしなくちゃいけないわけ?」




あたしが男にそう聞くとフッと余裕そうな表情を浮かべ腕を組む。