すると、ずっと黙って
いた甲斐君が話した。
(うざったいから、
やめろ……)
うわぁ、甲斐君……
ズバッと言ったし。
甲斐君が、そう言うと
最低男の動きが止まった。
(駄目だよ~なおちゃん。
なっちゃんをイジメちゃ……
………メッ!!だよう!!)
可愛い過ぎるっっ!!
あたしの弟にしたいぐらい。
「分かったよ、やめればいんだろ。」
そう言って最低男は
パッと手を離した。
「ハァー……痛かった……」
(尚希、機嫌直せよ!!
ほらっ、酒買って来たぜっ!!)
徹夜は、そう言って
大きな袋を最低男に見た。
みんなは、テーブルの
周りに座ってテーブルにお酒とか、おつまみを
出した。
(捺海ちゃんも、おいでよ。)
春綺君は、微笑んで
手招きをした。
「………うんっ!!」
ソファーに座って辺りを見渡すと、れおん君は
お酒じゃなくって
ジュースを持っていた。
れおん君って、お酒
飲めないんだ。
まぁ、確かに……
れおん君が、お酒なんて飲んだら結構驚くけどね。

