「ちょっと、聞いてる!?」 捺海の大声で俺は我に返り現実に引き戻された。 「あぁ、聞いてるよ」 「ほらっ、あんたも手を合わせて!」 「「いただきます」」 「でっ、美味しい?」 捺海は、そう言ってそわそわしながら俺の顔を覗き込んで聞いてきた。 「思ったより上出来だな。まだまだだけど」