「本当に今日は、ありがとう。今度、お礼するね」 捺海はそう言って春綺を残しマンションに向かった。 俺の方に捺海は、向かっているけが薄暗いからなのか全く気付いていない。 すると突然、春綺は捺海の腕を掴んで引き止める。 捺海は、驚いた表情をして春綺を見る。 「捺海ちゃんにお願いしたいことがあるんだ」 「お願いって…?」 「俺に今度、料理を作ってくれないかな?」 「駄目…かな?」 「あたしで良ければ」 は? 「ありがとう、捺海ちゃん約束だよ」