そんな春綺君の表情を見て挑発されたような気がして俺は苛ついた。





すると、春綺は捺海の方を見る。




辺りに人が誰もいないせいでここはとても静かだ。だから二人の会話が良く聞こえる。





「それに、俺…捺海ちゃんに今日会えて嬉しかったよ」





すると捺海は戸惑いながらも春綺をじっと優しい目で見つめる。 




おいおい、なんだよ…この空気。




俺といる時はこんな甘い雰囲気じゃなかったぞ。




まるで恋人同士のような甘い雰囲気を出すふたり。




すると捺海は恥ずかしそうに春綺から目を逸らし俯いた。