まさか、もしかしてー…… 俺はさっき見かけた人影がいた場所に急ぎ足で向かった。 段々と見えてくるふたつの影。 そこには春綺と捺海の姿があった。 辺りは薄暗いが街灯に照らされている二人の表情が良く分かる。 あいつ…あれだけ春綺といるなと言ったのに学習してないな。 そう思っていると春綺が俺の存在に気づいたのか目が合った。 すると春綺はなにか企んでいるような顔をしてにこりと笑う。