「尚希は幸せ者だね。毎日、捺海ちゃんの飯が食べれて」
「いやいやそんな。あたしの料理なんてそんな特別なものじゃないよ」
ぶっちゃけるとあたし、あいつに毎日作ってあげたりしてないんだけどね。
寧ろ今日が初めてだ。まぁそんなこと春綺君には言えないけども。
そんな会話をしている内にマンションに到着する。
車から降りると春綺君は荷物を持ってきてくれた。
「ごめんね。わざわざ送ってもらって」
「大丈夫だよ、捺海ちゃんのお役にたてて嬉しいよ。荷物重いから玄関まで運ぼうか?」
有りがたいけどさすがに玄関まではまずいよな…今日あいついるし。

